土日・祝日も診療。午後8時まで受付で安心。加賀野消化器内科・内科クリニック

2012年04月29日

やっぱり基本はワクチン接種!

感染症の予防の話をするときに、真っ先に出てくるのがこのワクチンなのですが、ワクチンとは何者なのかご存知ですか?
ワクチンとは、実際には発症しないように毒を除いた病原体を体に入れて、体にあらかじめその病原体に対応する免疫を準備させておこうというものであり、実際にその病気に感染してしまってから、それを治すために使う治療薬とは全く別物なのです。
体が、今まで体験したことのない病原体に対する免疫を獲得するのに通常2〜3週間かかるので、ワクチンの接種は、それを見越して流行が始まる前もしくは流行が始まった直後にする必要があります。
いま、日本で施行されているインフルエンザのワクチンは、数十種類あるインフルエンザの抗体型のうち、その年に流行が来るだろうと予想される株を三つ(A型を二種類とB型一種類)混ぜて作られています。ですから、この予想が当たれば問題ないのですが、たまたま予想されなかった型のウイルスが大流行してしまった時には、ワクチンの効果が期待外れに終わってしまうこともあり得ます。
また、病原体の種類によっては、一度ワクチンで免疫をつけてしまうと、一生有効なものもありますが、たいていのワクチンでは数年で効果が弱くなり、インフルエンザのワクチンの場合は、3か月を過ぎると効果が薄れてくるといわれていますので、あまり早い時期にワクチンをしてしまうと、流行のお終いのころに効果が薄れてしまうこともあり得ます。
それに、いかに体に免疫がついていたとしても、その抵抗力を上回る濃厚な感染を受けたり、肝心の免疫の働きが落ちてしまうような体調の悪い時に感染したりすると、やっぱり発症してしまうものなのです。
このように、ワクチンは、感染症の発症予防に大きな力があるものなのですが、残念ながら、あらかじめワクチンさえやっておけば、絶対に発症しないというわけではないのだという事にご注意ください。
しかし、ワクチンで体の免疫を活性化させておけば、残念ながら発症してしまったとしても、重症化しにくいとか、軽く済ませられる確率が上がるという効果は確実にありますので、やっておいて無駄にはなりませんからご安心を!
posted by shirokuma at 09:49| Comment(0) | 健康講座

2012年04月28日

盛岡限定の食べ物と言えば・・・・・

いわゆる「わんこ蕎麦」とか、「盛岡冷麺」とか全国的にメジャーになっている物を除いて、盛岡でしか食べられない珍味と言えば、やっぱり「じゃじゃ麺」でしょうね!!

「どんと晴れ」でメジャーデビューして以来、メニューにじゃじゃ麺を載せている食堂を盛岡市内のあちこちで見かけるようになりましたが、いまだに通の間ではただ一軒、桜山神社参道にある「白竜」(=パイロン)の物のみが本物の「じゃじゃ麺」として認められています。

なぜならば、この「じゃじゃ麺」とは、いわゆる中華料理にある肉味噌あんかけ麺の変形なのですが、「白竜」の先代のご主人が、満州時代に現地の人たちが食べていたものを盛岡で再現しようとして作り出した、オリジナルの食べ物だからです。

肉厚のきしめん状のうどんの茹で上げを、熱々のまま水を切ってスープ皿のような平たい皿に盛りつけ、その上にキュウリの千切とネギの薄切りを一掴みづつ乗せて、お玉一すくいの肉味噌(この肉味噌が秘伝なのです!!)をかけて、皿の縁に生姜のすり下ろしをひとつまみと、紅生姜を一枚添えて出来上がりです。

目の前に出てきた皿に、お好みで生ニンニクのすり下ろしを少々、たっぷりのラー油、そしてお酢を一回しして味噌の味を調節して、麺と絡めていただきます。
そう言う食べ物ですから、食べる人の好みによって味加減がまるっきり変わってしまい、実はお客さんの数だけ味があるって事になります。

麺を食べ終わったら、皿に生卵を一個落として残った味噌と一緒にといて、カウンターに出すと、お店の人がその皿に麺を茹でたお湯を入れて、ネギをひとつまみと味噌を少々、あっという間に「蛋湯」(=チータン)の出来上がり。
こってりのじゃじゃ麺のあとにさっぱりのこのチータンを呑んですっきりご馳走様します。

一食目から旨いという人は滅多にいませんが、三回ぐらい挑戦して自分の味加減が分かってくると、今度は一月に一回は食べに行きたくなると言う中毒性の高い食べ物なので、商売敵の告発で、警察さんが味噌に中毒物質(=シャブ!!?)が混じっていないか検査に来たという笑い話のような逸話のある食べ物です。
posted by shirokuma at 17:23| Comment(0) | 食べ歩き

怖いインフルエンザを防ぐには?

インフルエンザといえども、結局は風邪というウイルス感染症の一部なので、インフルエンザを防ぐということは、すなわち、感染症にかからないように気を付けるということになります。
感染症にかからないように気を付けるということは
1.病原体と接触しないように気を付けること
2.やむなく病原体と接触するとしても、濃厚な接触を避け、薄い接触にとどめるように努力すること
3.病原体が体に侵入しても、十分に向かい討てる体制を整えておくこと
の三点に尽きます。
つまり、感染の広がりについての情報をキャッチして、流行している場所には近づかない。
やむなく、流行が起こっている場所に行くときには、きちんとマスクをしたり、手洗い&うがいを励行することで、体内に取り込むウイルス量を極力減らす。
たとえウイルスが入り込んでも大丈夫なように、あらかじめワクチンで免疫をつけておく。
加えて、免疫活動が滞りなくウイルスの排除に向かえるように体調を整えておく。
これが、インフルエンザの感染を防ぐ秘訣となります。
posted by shirokuma at 13:22| Comment(0) | 健康講座