もちろん、どんな風邪でも、こじらすくらいこじらせれば、人が死ぬことはあります。
ただし、普通の風邪はそれほど感染力が強くないので、全体の数からみれば、問題となるほどの大した数には、なりようがないのです。
しかしながら、インフルエンザの場合、その強烈な感染力のために膨大な数の感染者が発生することになり、必然的にたまたまこじらせてしまう人の数も、相当な数になってしまうということになります。
加えて、高齢者での肺炎や小児での脳症など、致命的な合併症が一定の割合で発生することもわかっており、インフルエンザの流行期には、確実に死者の数が増えることになります。
さらに、有名な「スペインかぜ」や「ソ連かぜ」「香港かぜ」のような世界的大流行ともなると、感染者数の増加に比例して、死者の数も増えることとなるので、目を覆うばかりの惨状が待っています。
それ故に、「インフルエンザ」に対しては、感染拡大の予防といざ発症しても軽症で乗り切れるような健康管理の両面の備えが必要とされるのです。
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