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2012年06月02日

危険なサインを見逃さないで、これを見つけたら、迷わず救急車!!

こうした、心配のない症状とは別に、これを見たら緊急に対応が必要な症状というものもあります。
それは、意識や神経に関係した症状が現れた場合です。
つまり、ただ単に頭が痛いとかめまいがするだけでなく「意識がはっきりしない」とか「呼びかけに応答出来ない」様なとき、「言葉のろれつが回らなくなる」「食べている途中で口の片側の端から食べ物がこぼれる」「顔の表情が左右で違う(片方の表情を変えられない)」「手足のどちらかの動きや感じ方が変」などの症状を伴った時には、脳自体や神経に障害が及んでいる可能性がありますので、救急車で専門医に駆け込む必要があります。
また、普段血圧が高い方が「いつもとは段違いの強い頭痛」を訴えるようになった時には、「くも膜下出血」の危険があり、頭をぶつけた直後には何ともなかったのに、時間が経つごとに「頭が重い感じがしてくる」とか「足がもつれるような感じがしてきた」ような時には、「硬膜下血腫」が疑われ、どちらも早急にCTでの確認が必要となりますので、気づいた時にはCTが撮れる専門医へ直行となります。
そして、「景色を見るとぐるぐる回るので、目を開けられない」とか「ガンガン響くような強い耳鳴りがする」または「耳が塞がれた様に聞こえにくい」といった症状がある場合には、耳の奥の体の向きを感じるセンサーである三半規管に故障が生じている可能性があり、特に、「音がモワンモワンと響いて聴き取れない」とか「特定の方向からの呼びかけに反応出来ない」という症状があったら、音を感じる部位まで障害が広がった可能性があり、早急に対応できないとそのまま聴力を失う事もあり得るので、まっすぐ耳鼻科を受診しましょう。
タグ:身近な症状
posted by shirokuma at 18:18| Comment(0) | 健康講座

2012年06月01日

めまいは年のせい?時には危険なめまいもあります。

頭痛と並んで代表的な頭の症状にめまいがあります。
当然のことながら、加齢に伴い神経の反応は低下して行くため、特に急な動きをしたつもりがなくても「立ち上がろうとしたらよろめいた」とか「まっすぐ歩こうとしても体が揺れる」「急に振り返ったら立っていられなくなった」という症状を感じやすくなって、動く時に支えを必要としたり、意識してゆっくり動かなければならなくなるのは、やむを得ない事なのですが、特に高齢者に限らなくても、不規則な生活や疲労が原因となって、体が「これ以上動きたくないよ」というサインを出している時や、ストレス等が引き金となって神経過敏となり、体の向きを感じるセンサーが誤動作を起こした時にも、同じような症状をしばしば体験します。
そうした、普段に感じるほとんどのめまいは、「体を横にして目を閉じて、しばし体を安定させる」事で、症状を落ち着かせることが出来、基本的に体の言うことを聞いてゆっくり過ごせば問題ありません。
しかしながら、こうした心配のないめまいとは別に、しつこく繰り返すめまいで、貧血が進行していたのに気付くという事がありますし、「体を横にして落ち着いているはずなのに天井を見るとぐるぐる回るので、目を開けられない」とか「左右の耳のどちらかにガンガン響くような強い耳鳴りがする」または「左右の耳のどちらかが塞がれた様になって聞こえにくい」といった症状がある場合には、耳の奥の体の向きを感じるセンサー自体に故障が生じている事が多く、急いで専門家の診察を受ける必要があります。
特に、「片方の耳の音がモワンモワンと響いて聴き取れない」とか「特定の方向からの呼びかけに反応出来ない」という症状があったら、「突発性難聴」という怖い病気の場合があり、早急に対応できないとそのまま聴力を失う事があり得るので、まっすぐ耳鼻科を受診しましょう。
また、「経験したことのない強い頭痛を伴うめまい」とか「歩く時に体が左右どちらにも揺れるのではなく、片側だけに偏って歩いてしまう」とか「物の見え方が二重になって視点が定まらない」といった症状が出た時には、「脳出血」や「脳腫瘍」の疑いがありますので、早急に脳のチェックを受けましょう。
posted by shirokuma at 19:27| Comment(0) | 健康講座