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2013年04月30日

おいしい食事が健康の基本です。

皆さん、おいしく食事を食べられていますか?
「医食同源」という言葉でも表されますが、「体は、自分の食べた物でできている」のであり、健全な体は健全な食事が育みます。
昨今の健康ブームの助けもあり、様々なメディアで「食」に関するいろいろな特集が組まれています。
こうした「正しい食」への関心の高まりは、医療者としても、大いに期待したいところなのですが、中には、健康食品などを売らんが為の偏った情報も溢れています。
「こうした情報の洪水の中で、いったいどれが正しいのか分からない。」「顔の見える信頼できる人に聞いてみたい。」と思われる方もあるでしょう。
私も、 健康に対する不安を抱えていない人の方が珍しい状況で、しかもさまざまなメディアが断片的な健康情報を氾濫させている中で、自分にとって何が正しいかを安心して聴ける場所が求められているのだと常々感じています。
それに対する一つの試みとして、毎週日曜日の午後2時から3時までの一時間、クリニックの二階で無料の健康講座を開催しています。
月決めのテーマに沿って、私が普段、診察室の中で語りかけている言葉を座談会形式でお伝えしています。
その場で、参加していただいた方からの相談があれば、テーマをはみ出して個別の健康相談にも応じています。
実際に体を預ける前に、「こいつは信頼できそうかどうか?」一度話を聞きに来ていただければ幸いです。
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posted by shirokuma at 17:14| Comment(0) | 日記

ビタミンCたっぷりの意外な野菜とは

ビタミンCたっぷりの意外な野菜とは
ビタミンCの多い食品と、食品のビタミンCの含有量一覧表
入門 日本の七十二侯と旬の食 (洋泉社MOOK) [ムック]

ビタミンは、生命活動の潤滑油!

オイルの切れた自動車が壊れるように、ビタミンの不足は体調不良を招きます。
こうした実践教室を通じて、ビタミンの重要性をアピールする活動、良いですね。

重量当たりのビタミC含有量リストも上げてみました。
確かに、含有量なら赤ピーマンがダントツですが、量を食べるとなると、どうでしょう?
イチゴなら、一パックぺろりと行けてしまうのですが、ピーマンだけ何個も食べられますか?

それに、一種の食べ物だけで、全てのビタミンの所要量を満たすこともできません。やっぱりバランスの良い、いろいろな食材を取り混ぜた食事が肝心です。

ついでにもう一つ。
今は、ハウス栽培であったり、長距離流通が発達したせいで季節に関係なくいろいろなものが食べられますが、やはり「旬の物」は別格です。
単においしいだけではなく、生物が自然のリズムとそれぞれの生態の必然性に則って栄養をため込んだところをいただくのですから、栄養的にも優れたものとなります。
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posted by shirokuma at 17:09| Comment(0) | FB覚書

2013年04月27日

これは危ない!!見逃せないおなかの症状。

今まで経験したことのない強烈な痛みが突然襲って来た時には、当然、救急車を呼ぶのですが、次の三つの所見があったら、痛みの程度とは関係なく、救急車のお世話にならなくてはいけません。
まず一つ目は、目で見てわかる出血があった時です。
「吐いた物に明らかな血が混じっていた」「珈琲のカスのような黒いものを吐き出した」「下痢の中にヌルヌルしたイチゴゼリーのようなものが混じってきた」「便の表面に刷毛で塗ったような血がついている」「コールタールの様にねっとりした赤黒い便が出た」これらはすべて消化管の中に出血を起こしていることを示す症状であり、緊急な対応を必要とします。
二つ目は、歩く時など踵をつく時に、「ズン!と響く」痛みを感じた時です。
「押すと痛いけど、触らなければ痛くない」痛みには、危険なものはほとんどないのですが、「触らなくてもどこが痛いかわかる」痛みになると要注意となります。そして「触ると余計痛くなるから触りたくない」痛みに変わってくると「腹膜炎」を起こしている危険があります。この時、痛いところを軽く手で守りながら気を付けをして、両方の踵を持ち上げて伸びをしてすとんと落とした時、痛みが「ズン!」と響いたら、間違いなく「腹膜炎」を起こしているので、手術を含めた緊急の処置が必要となります。
三つ目は、吐き気を伴うお腹の張りです。
「普段から便秘なので、いつもお腹は張り気味なんだよね」と油断していてはいけません。下痢を伴う吐き気は、食中毒でいいのですが、排便を伴わない吐き気は「腸閉塞」を起こしている危険があるというサインなのです。腸管の運動を不活性化する要因として、「食事&排便の不規則」「体の疲れ」「お腹の冷え(血行障害)」の三つがあり、これらが重なることで腸の運動が止まってしまいます。そうすると、当然食べたものが腸の奥に下がっていけなくなるので、吐き戻すしか行き場がなくなってしまうのです。「腸閉塞」を起こしてしまうと、腸の動きが正常化するまで食事がとれないため、入院での観察が必要となり、血行障害の程度によっては、腸が壊死を起こし手術につながる場合もありますので、決して甘くは見れないのです。
posted by shirokuma at 17:34| Comment(0) | 健康講座