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2013年05月28日

失敗するとすぐに落ち込む人のための食事

失敗するとすぐに落ち込む人のための食事

トランス脂肪酸の過剰摂取でうつ傾向となりやすいという、はっきりした疫学データはないのですが、ありうる話です。
ただし、炭水化物過多状態でうつ傾向が強まるという話は、糖尿病患者さんなどの疫学調査ではっきり認められております。
また、高齢者を中心に「しっかり食べているのに、力が出ない」とおっしゃる方に、食事の内容を詳しく聞いてみると、「ご飯=お米」を毎食しっかり食べているという半面、「ご飯を食べるだけで一杯なので、後はお汁ぐらいしか食べれない」というケースが多く、「お茶碗は持たなくていいから、おかずをしっかり食べましょう。おかずを食べ終わって、まだ隙間があるなら、そのぶんご飯を食べるようにしてみてね。」と指導することで、みるみる体調が改善されてきたりもします。
やっぱり「身体は食べたもので出来ている」のであって、バランスを欠いた食事で体調が歪んでくるのは、当然の話なのです。

身体や心の限界を超えた負担が掛かり続けると、当然そのストレスで滅入ってしまうわけで、ストレスに負けない強い体を手に入れるためにも、バランスのいい食事は大切です。
しかし、現にストレスに打ちひしがれている人に、「頑張って立ち向かえ」と言ってみたところで、既に心が折れているのに頑張れるわけはなく、とにもかくにも一時的に逃避して、心と体の状態の立て直しが必要となります。「やれる事をやれる様にやる事」は問題ないのですが、「やりたい事をやりたい位やる事」には注意が必要です。なぜならば、そうしたケースで「既にやれない事になっているのに、何とかしよう」とあがいている事が、しばしば見受けられるからです。それでは、頑張ろうとすればするほど、さらに心と体にダメージを蓄積させるだけで、改善を見込むことは出来ません。
常に「ねばならない」と壁に向き合うのではなく、一度ほっとした時間を作ってゆっくりおいしいものを食べ、心と体にゆとりを作り、そして「出来る事はあるかな?」と考えてみる。そうやって、自分の心と体と対話を繰り返し「出来る分ずつ前進する」ことが肝心となります。
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posted by shirokuma at 17:55| Comment(3) | FB覚書

愛する人を救うため~脳卒中になったとき~

愛する人を救うため~脳卒中になったとき~

Hisaya Oyama先生からの、「脳卒中週間」のメッセージを転記します。

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 5月最後の1週間(5/24〜5/31)を日本脳卒中協会が「脳卒中週間」と定めているのをご存じであろうか。脳卒中は冬に発症しやすいイメージがあるがなぜこの時期であるのか。

 そもそも脳卒中とは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の総称である。患者の割合は脳梗塞が約7割、脳出血が約2割、くも膜下出血が約1割となっており、大部分を脳梗塞が占めている。
 脳出血やくも膜下出血は、寒さで血圧が高くなる冬に起こりやすいことはよく知られているが、厚生労働省研究班の調査によると、脳梗塞については夏(6〜8月)に発症することが一番多いことがわかった。そこで、夏が来る前に注意喚起をするべく、5月の最後の1週間を脳卒中週間となった。

 脳梗塞症状の動画URLは最後に掲載している。

 まず冬の脳梗塞に関する話をすると、危険なのが入浴中である。寒い脱衣所にいると血管が収縮して血圧が上昇→熱いお風呂に入ると血管が拡張して血圧が低下→入浴後また体が冷え血圧が上昇。
 持病に高血圧や心臓病を持っている人は、血圧の上がり下がりが著しいため脳の虚血症状、すなわち脳梗塞を発症しやすい。入浴中に脳梗塞を発症すると、意識を失いそのまま溺水死する場合が毎年必ずある。
 入浴前は浴室を暖房で暖める、もし古い家などで浴室に暖房施設がなければ、シャワーを使って空気を温めながら、お湯を貯めることをお勧めする。更に半身浴は、体が急に温まりにくいし冷えにくいので、こちらもお勧めしたい。

 統計的に一番少ないシーズンは春であるが、長嶋さんは2004/3/4に脳梗塞を発症している。長嶋さんは持病に心房細動という血栓ができやすい不整脈があった。

 一方、夏の脳梗塞は、原因である血栓が脱水状態になると脳梗塞が発症しやすくなる。夏は発汗などにより、体の水分が失われがちである(すなわち血液がドロドロの状態)。そのため、これからの時期はこまめに水分をとることを心掛け、特に水分が失われやすい睡眠時のリスクを減らすために、就寝前にコップ1杯の水を飲むことをお勧めしたい。

 尚、脳梗塞発症者で約6割の患者が内服薬を自己中断するそうです。家族を悲しませないためにも、面倒でも薬にお付き合いください。

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ただ単に頭が痛いとか、立ちくらみがするというものとは違います。
こうした神経の働きが明らかに欠落した状態となっている時には、時間との勝負になります。
血管の障害に伴う脳の壊死が起きてしまうと、その障害が固定化するばかりではなく、処置が遅れると障害の範囲も拡大していくからです。
一度脳梗塞を発症された方は、「自分の脳の血管に問題がある状態」であるという認識を強くお持ちください。
何の症状の変化もないのに、只々薬を飲み続けるのは苦痛であり、薬の種類によっては、食べ物にも制限があったりするのを厭う気持ちはよくわかるのですが、それを守ることが脳卒中再発の防止につながることなのです。
事実、薬を中止した直後に脳卒中が再発するとは限らないのですが、薬を中断された方の多くが、脳卒中を再発され後悔する羽目に陥っているのです。
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posted by shirokuma at 17:49| Comment(0) | FB覚書

2013年05月26日

デブなんて言わせない! ダイエット弁当のコツ

デブなんて言わせない! ダイエット弁当のコツ

どうのこうの言ったところで、人間は霞を食べては生きてゆけません。
「太っている」ということは、結局、「運動で消化できない分のカロリーを摂取した」ということなんです。
ただそれが慢性的にじわじわとオーバーしているのか?、普段はいいのだけれど不定期に突発的なオーバーを繰り返しているのか?、以前は消化できていた運動メニューが段々こなせなくなっているのに、それに合わせて摂取カロリーを変化させないためなのか?、摂取カロリー自体は範囲内なのだけれども、栄養のバランスが悪いために不完全燃焼を起こし、しっかりカロリーを消費できていないためなのか?、カロリー摂取の時間的なバランスが悪く、睡眠前に多量のカロリーを取ってしまうため、消費するいとまがなく蓄積されてしまうためなのか?パターンは人それぞれであり、それぞれのパターンに応じた対策が必要となります。
現状に満足していないなら、現在やっていることのうち何かは変化させないと、自分が望む変化は訪れません。
ただし、いきなり目標のハードルを上げ過ぎると挫折しやすくなるものであり、出来る範囲で少しずつ変化させていきましょう。
食事に関しては、一日を通して食事を並べた時に、定食屋さんで食べるような感じのバランスが取れているかをチェックしながら、今食べている量からの一割減を目指しましょう。特に、夕食(寝る時間に一番近い食事)からの炭水化物抜きは効果大です。
運動に関しては、一日10分の大股歩き(強歩)から、普段の歩幅より足一足分歩幅を伸ばして、太ももの裏の筋肉を意識しながら、背筋をしゃんと伸ばして両手を振って歩きましょう。10分も歩けば、じんわり汗が浮かんで呼吸がはずんできます。もちろん、きちんとしたエクササイズが出来るならさらに良しですが、ちょっとずつでいいので、毎日筋肉に負担を掛け続けることがコツになります。
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posted by shirokuma at 11:08| Comment(0) | FB覚書