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2013年05月04日

体内時計のあれこれ

体内時計に見るシステム生物学

体内時計が24時間周期でないのはなぜですか?

睡眠と健康障害のまとめ

体の様々な現象や病気との関連も取りざたされている「体内時計」ですが、相当な解明が進んできています。

生命の起源に近い単細胞生物であったころから、遺伝子に有害な紫外線を避けて夜間に分裂や修復の作業を行うために、すでに「体内時計」が組み込まれているということであり、「体内時計」のリズムで体中のいろいろな機能が調整されているというのは、むしろ当然なことなのですね。
しかも、海生生物であったころには、明暗と同時に潮の満ち引きを知ることが生き残るうえで重要であったため、基本リズムが月の周期と一致しているということも理解できますし、陸上に上がった後、あえて基本リズムの修正を行わなかったのは、そのほうが環境の変化に適応しやすかったという説明も納得できます。

過去においては、日が沈んで暗くなってからも起き続けていることが困難であり、日が昇って明るくなれば起きだすのが当然の生活をしていたため、半強制的に毎日「体内時計」のリセットがなされており、徒歩であれ馬であれ船であれ、一日の内に移動できる距離が時差の調整に問題が発生するところに至れなかったため、あえて「体内時計」の存在を意識しなくてよかったということなのですが、いつまでも暗くならず、起きようと思えば起きていられる、一日の内に数時間を超える時差が発生する距離を移動できる様になった現代においては、「体内時計」のリズムを安定させることは、自身の健康のために大きな意味を持つようになっています。
(過去においても、春分と秋分の頃の日の出の時間が大きく変動する時分には、体内時計の調節が間に合わなくなるため、その名残として「春眠暁を覚えず」とか「秋の夜長」等という言葉が残されています。)

「体内時計」の調整には、朝が大切です。
太陽の強い光の刺激を受けることで「体内時計」のリセットがなされます。その太陽の強い光の中で、青色の波長が、特に太陽の存在を脳に意識させます。なもので、かつてのたき火やランプ、小型電球のような赤色系中心の光で生活しているうちは「体内時計」のリズムの乱れを呼びにくかったものが、青い波長をふんだんに含む蛍光灯などの白色灯が普及したことで、脳にまだ昼の時間が続いていると錯覚を起こさせたのだとか…
そして身体が活動を開始してから、おおむね14-16時間後に眠気が襲ってくるようにプログラミングされています。つまり、「何時から眠るか?」よりも「何時に起きるか?」が重要だということになります。
加えて、一日の睡眠時間は6時間を確保していただきたい。というのは、6時間未満の睡眠時間では、体を補修するために必要な遺伝子の発現が抑制されてしまうとの報告がなされており、身体が十分に修復されず、小さな異常が蓄積した状態が慢性疲労と呼ばれる状態と考えられるからです。
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posted by shirokuma at 13:24| Comment(0) | FB覚書