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2013年06月17日

子宮頸がんワクチン接種報道について

子宮頸がんワクチン 接種呼びかけ中止へ

厚生労働省の専門家会議は、ワクチン接種との関連を否定できない原因不明の体中の痛みを訴えるケースが30例以上報告されており、向後は積極的に接種を呼びかけるのを中止する、との意見をまとめました。

それを受けて、第一線で子宮頸がんと向き合ってきた先生方からは、

子宮頸がんワクチン接種報道について

子宮頸がん予防ワクチンについての私見。

という反論がなされています。

ワクチンに対するリスクとベネフィットの問題は常に存在するのですが、今回の問題は、自分のお子さんたちと、向き合う良い機会なのかもしれないですね。
幸い、このHPVはインフルエンザや風疹のように本人に不作為が無くても感染してしまう病気ではありません。
ただし、感染の機会は少ないものの、慢性感染を起こしてしまうと高率で発ガンを誘発することが確実視されています。
そういう行為をしたら、定期的に採血検査で感染の有無を確認する。
不運にも、感染が確認されてしまったら、定期的に内診を受けて確実に早期で捕まえる。
そういう未来について、膝詰めで話をした上で方針を決める必要があります。

これほど啓発が進んでいても、AIDSの新規発症は止まりません。
献血制度が整い、ワクチンの串刺し接種の見直しがされてから、一時感染者が減っていたB型慢性肝炎が若者を中心にじわじわ増えてきています。
理性だけではなく、本能に基づいてすることでもあり、きっちり事前の教育が必要な物なのに、あえて話題を避ける傾向があることなので、本当に良い機会になると思います。

それに、「ガン」は、ガン細胞が発生した時に起きる病気なのではありません。
そのガン細胞が一定以上増殖して、自分専用の血管(腫瘍血管)を獲得し、無制限に増える体制が整った時、「ガン」が発症するのです。
そして、一個のガン細胞がかろうじて目で確認できる大きさに成長するのに10年から20年、そこから腫瘍血管を獲得するまでの数年の間が「早期ガン」と言われる期間であり、検診というのは、そのタイミングでガンを捕まえようとして行われるものなのです。
検診が、腺癌に対して無力なのではなく、進行の早い腺癌を一年に一度だけの検診では、ちょうど良いタイミングでつかまえられないことがあるという話であり、極稀な例外を除いて、そのタイミングを逃したが最後すぐに手の施しようのない「末期ガン」となるというわけでも有りませんから、定期的な健診は重要です。
でも、検診だけで100%捕まえられるものではないからこそ、現場の先生方は、発生そのものを減らす方策が必要と論じておられるのですよね。
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posted by shirokuma at 17:08| Comment(0) | FB覚書
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