土日・祝日も診療。午後8時まで受付で安心。加賀野消化器内科・内科クリニック

2013年09月08日

なぜ朝は食欲が出ないのか

なぜ朝は食欲が出ないのか
集中力が続かない朝食欠食派の悪しき習慣


古今東西のダイエット法に唯一共通する真理は、「消費するカロリー以上に摂取しない」その一言です。
仙人ならばいざ知らず、人間である以上、摂取したカロリー以上に体を太らせることは出来ず、摂取したカロリーが消費するエネルギー未満になれば、ちゃんと体重は減ってくるものなのですから・・・
それと同様に、この朝食論争も、基本的な生活リズムを維持出来る人にとっては、きちんと食べたほうが良いものなのですが、「朝食を食べたくない」という方には、ちゃんと身体に栄養を欲しなくさせている理由があるのです。
その大きな理由が、体内時計の乱れと、常習的な過栄養(血糖値の乱高下に伴う食欲中枢の混乱)にあります。
猛烈にお腹がすいて眠ってなんかいられない状態で目が覚めたのなら、どんなに時間がなくても何かを食べなければおさまらないはずです。体が十分な休息を取り、活動モードに移行してから目が覚めたのなら、次の活動に備えるため、自然にお腹がクーッと鳴るものです。
(家では朝食をろくに取らない人でも、旅行だったり合宿の朝食では、がっちり食べていたりしませんか?)
ということは、普段から夜遅くに過食する傾向にあり、朝までに十分な血糖値の低下がない人や、夜更かしや慢性疲労が原因で、身体がまだ休息モード(身体の整備中)なのに起きださざるを得ないという方の場合には、当然のことながら胃腸の食事受け入れ準備が出来ていないので、「食べたくない」ということになるのです。
肉体労働をされる方たちは、食べておかないと体が持たない事をよく知っているから、朝食をしっかり食べます。あまり活動的な生活を送っておられない方ほど、「めんどくさいから」と朝食をスキップして、ぼんやりとした午前中を過ごしがちになります。
「一年の計は元旦にあり」とよく言われますが、これは、「一日の計は晨(あした)にあり、一年の計は春にあり」という、中国の故事から出た言葉であり、たいていの物事は、動き始めをスムースにすれば、全体が上手く行きやすいという意味となります。
騙されたと思って、いつもより30分早く蒲団から抜け出し、その30分を使ってラジオ体操でもいい、朝のお散歩でもいい、ちょっと筋肉を使う仕事をしましょう。朝日を浴びながら筋肉に刺激を与えることが、身体に「新しい一日が始まったよ」というサインを送ることになり、体内時計のリズムを正常化させてゆくことが出来ますし、より活動的に過ごすことで基礎代謝が活性化され、いい循環を生みやすくもなります。そうして小腹がすいたら、お腹が膨れすぎない様に朝食を食べましょう。
ただし、文中にもありますが、ここで欲張って食べ過ぎしたり、甘い物に走ったりすると、血糖値の急上昇が起こり、せっかく爽快に目覚めようとした体がまただるく、眠くなっちゃいますから、腹八分の程々を守る事と、甘いものは果物で摂る様に心がけましょう。
タグ:FB覚書
posted by shirokuma at 11:49| Comment(0) | FB覚書
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。